mame3zok雑記

i'm just a drummer. i'm just a rider. i love dogs. i love the greatest japanese rock band SPITZ!

鈴虫を飼う

2nd album「名前をつけてやる」track 4(1991)
 暑さ寒さも彼岸までとは上手く言ったもので、数日前まで思い出したように鳴いていたツクツクボウシも聞こえなくなった。毎夜の犬の散歩は、先月の下旬頃から秋の虫たちの声の中を歩くのだが、秋本番、今や大合唱である。聞こえてくるのはほとんどコオロギだが、近所に、飼っているのか野生なのか、そこを通ると鈴虫の声が聞こえるところがある。その清く涼しくも儚げな声に、寂しさや切なさがこの曲と共にこみ上げて来る。小学校の頃、宿題で持って行った自作の虫かごを学校で壊され、入れていったコオロギがみんな逃げてしまったことなんかも思い出す。犬の定期便はいつも公園のトイレに流すのだが、今日は便器がもう、どうしたらこんなに汚せるんだろうと謎になるくらい、悲しくなるくらいに汚れていた。「乗り換えする駅で、汚れた便器に腰かがめ」みたいな鋭い歌詞は、最近のマサムネには見られないなぁ。テツヤ作曲、マンドリンも涼しい雰囲気の、おとなしい目のフォーク風ポップ。