mame3zok雑記

i'm just a drummer. i'm just a rider. i love dogs. i love tanka. i love the greatest japanese rock band SPITZ!

Apr. 2026 自由詠

01日 気の利いたうそのひとつもつけなくて 流れの読めぬ残念な馬鹿     お題「馬鹿」
01日 雨足の強まるを聞く午前二時 池の辺りの桜を案じ
02日 雨上がり花冷えの街 襟を立て ビニール傘をくるりくるりと
03日 桜餅「葉っぱ食べるの?」「食べないの?」二度と戻らぬ きみのいた春
04日 割り切れぬきみへの想い四捨五入 0.4の本音 切り捨て     お題「4」
05日 煩悩は頭蓋内を駆け巡り 刹那の痺れ 聴くニルヴァーナ     お題「涅槃」
06日 散り急ぐ 訳も語らずひとひらの 花びらひらり車の窓に
06日 欠けるのはまた満ちるため 満ちるのはまた欠けるため 月の満ち欠け     お題「欠ける」
07日 月影にそよいでいるか南風 きみの窓辺に咲くヒビスクス     ヒビスクス / スピッツ
09日 なんとなく きみと会いたくない夜は 灯りを消してタンゴの調べ     Yira Yira / Enrique Santos Discépolo
10日 この雨で海まで流れ花筏 明日は鰯の群れがお花見
11日 華やかな衣を脱いで葉桜は 瑞々しくて よそよそしくて
12日 出遅れた もう間に合わず 気の抜けたコーラを呷る 西陽射す部屋
14日 遠すぎず遠距離ならばこのくらい 旅行気分で会いに行けるよ
   このくらい勘で分かるよ遠距離の 寝込みを襲う今日は不意打ち
18日 葉桜が保護者のような顔をして 盛りの躑躅そっと見守る
23日 あなたからもらったはずのやさしさを おきわすれたか しまいこんだか
25日 西陽射すカーテン きみの息遣い あのアパートも今はもうない     お題「アパート」
29日 カンバスに残る筆跡深々と孤独な画家の声が聞こえる     お題「ゴッホ」

Mar. 2026 自由詠

01日 きみにもらった言葉のカケラ
   大事にポケットに入れておいたら
   いつの間にか腐っていた
02日 高校の卒業式の記憶から 抜け落ちている きみのことだけ
02日 この雨はきみの街にも降ってるか 近くて遠い道の向こうで
03日 卒アルの寄せ書きページ スペースが手付かずのまま きみが書くとこ
04日 海猫よ こうも泣くかよ 黙ってろよ 波の声だけ 聴きに来たんだ
06日 春に散る儚き夢の足元に 幾千万の声無き叫び
07日 疲れたね 今週もまあ こんなとこ 人と犬とで伏すラグの上
07日 きみの声 はにかむ視線 手の感じ あの頃をまだ忘れられない     お題「まだ忘れられない」
08日 風媒花 これもひとつの恋なのか ティッシュ片付く量にしとけよ     お題「花粉」
09日 はらはらと散りゆく時を手で掬い 絡めて透かす指の隙間に
10日 あなたにはあなたのままでいてほしい わたしはちがうひとになるけど
11日 いつの間に そこにいるのか ささくれて 触ったら負け きみは不機嫌     お題「ささくれ」
14日 肌寒し辛夷散り敷く散歩道 きみは何処へ春の夕暮れ
15日 昨日 今日 時の隙間に挟まって 明日の顔色そっと伺う
16日 明日という今日とは違う幻の 夢を見つつも現は続く
   今日という昨日と同じ現実に 夢から醒めた夢をまた見る
17日 古傷も触れれば痛むあの頃の率直だとか生意気だとか     お題「傷」
18日 干涸びた花がらを捨て種よ翔べ 芽吹け根を張れ新たな場所で
21日 抱っこした悪戯っこがくい下がる あれこれらっこ いやいやらっこ     お題「らっこ」
21日 改札を出ると降り出す帰り道 春の匂いを この身に纏い     お題「春の匂い」
22日 雨の夜にささくれて見る犬動画 お利口ねとか独り言ちつつ
23日 気を遣い嫌われぬよう全力な この優しさが無能の証
23日 鮮やかなあの日々はもう戻らない 涙の河をひとりで渡る
25日 穏やかな馴染みのような顔をして 次はあんたと呟く地獄
26日 泥のごと沈む疲れに夜は更けて スマホ寝床にまた日が昇る
27日 きみ知るや幾千万の手間を経て 此処に届きし其の咖喱パン     お題「パン」
     幼子の此れ餡麺麭男に非ずと哭くを諭して詠める
27日 花筏 付きつ離れつ流れゆく 冷たき雨に滲む面影     テーマ「桜」
28日 花束の打ち捨てられしゴミ捨て場 花は語らずただ雨は降る
29日 ひび割れた言葉のカケラ握り締め 真偽を糾す 嘘は血の色
30日 
30日 指先に舞い降り溶ける名残り雪 大人になった きみの横顔
31日 実もつけず ただ花として散り果てる 桜吹雪の 潔き哉

Feb. 2026 自由詠

05日 路地裏の甘い気配は蝋梅の残り香なのか きみだったのか
07日 目の前をあの日のきみが通り過ぎ 見えないはずのぼくに微笑む
13日 気がつけば13日の金曜日 可も不可もなく過ぎる春の日
15日 ふつふつと煮詰まる不安 呼吸する度に近づく 明日は月曜     お題「憂鬱」
16日 あの線を越える勇気が今朝も無く 2番ホームに電車が入る
16日 1DK 暴君ひとり 線路際 バストイレ付き 独立宣言     お題「自由」
17日 儚げに微笑むきみはモノクロのページの中で何か言いたげ
17日 朱鷺色の夕暮れ 藍に染まりゆく ひと日の疲れ ため息の色
21日 風に聞くきみの消息 尾鰭付き 知らずに済めば良かったものを     お題「噂」
22日 陽だまりにきみの面影しだれ梅 それではまたね 二度と来ぬ「また」
22日 じゃあまたね 二度と果たさぬ約束を 手のひら向けて去り行くきみに
23日 ソロライド 骨付きカルビ 豆大福 うちの犬ころ 夕焼けの海      #好きなもの5個書く見た人強制
23日 酔いどれた己れに歌う子守唄 悪い子だけど良い子だねんね
24日 じりじりと赤信号に焦げる道 ハヤクカエレの声 空回り
24日 真っ白な用紙受け取り合図待つ 機は熟せりと背筋を伸ばす
27日 雨上がりモノクロの虹 架かる街 自転車こいで帰るふるさと     お題「虹」

Jan. 2026 自由詠

01日 灯篭の明かり仄かに連なりて 心静かに鎮守の杜へ
   胸を張り気持ち新たに柏手で 邪気を祓いて祈る平穏
   篝火に御神酒の香り頬を染め 新たな誓い胸に書き込む
01日 投げ捨てた昨日のカケラ踏みつけて 新たな道へ一歩踏み出す
01日 「LOVE」と云ふ地貝の失せし貝合はせ それでもきみが愛と呼ぶなら
05日 こちらでは北北西の風弱く にわか雪 10ヘクトパスカル
18日 僕たちは噛み合わさって逃げられず意味も分からず回り続ける     お題「歯車」
19日 大切な人の命を守るため魔法を捨てたきみは元魔女     お題「魔女」
23日 バイバイと微かに触れる指先に仕込む毒針致死量の恋
29日 あの頃のきみの笑顔を思い出し 微笑み返し またしまい込む
30日 ギザギザな言葉のカケラ握り締め両手はいつの間にか血まみれ

Dec. 2025 自由詠

04日 捨てられたままの昨日を拾い上げ また握り締め歩き出す朝
16日 ふて寝する枕とスマホ ささくれた胸に沁み入る仔犬の動画
16日 何もかも面倒くさく感じる夜 きみは戯言ただ繰り返す     お題「繰り返す」
17日 待ち人は来ず冬晴れの駅前で 人差し指のささくれ噛んで
25日 静かなり聖なる夜の窓辺には 小さき祈り仄かに灯る
27日 特売のアンスリウムの葉の縁に妖精居りて連れて帰りぬ
27日 夜勤明けポインセチアに霧を吹くひなた短き窓辺に置いて

12月はこの7首のみ

Nov. 2025 自由詠

01日 焦げついた交換前の網の上 きみはピーマン あなたはかぼちゃ     お題「焼肉」
04日 襟を立て日暮と夜の境目を見上げる路地におでんの匂い     お題「夜」
04日 ゴミ箱を空にしますか?
     大空に全部ぶちまけ火を着けますか?     お題「ゴミ箱」
05日 もうやだと言葉に出して気づく朝 それでも足は駅へと向かう
09日 錆びついた胸こじ開けて素手で持つ メンタルゼリーふるる震えて
13日 淹れたてのコナで両手を暖めて もうひと山と仕事に戻る     お題「コーヒー」
13日 靴下の穴より覗く寂しさを指人形のふりで明るく
14日 張りつめた糸は緩めて金曜の 夜は欠伸と涙の味で
14日 幼子に愛と勇気の夢の国 夢の値段もまた夢の国  (幼児の弄ぶバルウンの値に驚嘆し詠める)
15日 遠くからきみの名を呼ぶ声がして 寝覚めぼやけた白い天井
15日 目を閉じて窓から海が見える丘 終の棲家はただ夢のまま
17日 一文字も書き間違えたじゅもんでは もう戻らないあの日のきみに     お題「復活」
18日 まだ若く張りつめた実の気高さよ トパアズ色の香気を秘めて

19日 新しい朝をもらって茫然とただ揺られゆく満員電車     お題「新しい」
20日 疲れだけ置いて降ります夜のバス 誰が押したか「次、止まります」
20日 初雪は今宵限りの物語 あしたにとける きみも魔法も
22日 きみ去りしホームにひとり佇めば 夕映え深く心冴えなむ

25日 しらしらとスノードームに舞う雪に ただ立ちつくす偽りの冬
25日 ざりざりと削れ擦り減る神経も 元は涙と汗の結晶
27日 ぐねぐねとうねる筆跡ナイフ傷 孤高の絵師の嘆き聞こえる     お題「美術館」
29日 人の波 見渡す限りの会場に 吾を知る者 吾一人きり

Oct. 2025 自由詠

04日 青々と青の青さが青すぎて青い青みに青々と青
05日 二年半二人暮らしたあの部屋も ひと気の絶えて取り壊し待つ     お題「部屋」
06日 真ん丸いきみの笑顔にもう一度 逢える気がする満月の宵     お題「丸」
08日 何処からが夢か現かマボロシスマホ片手に繋がる世界
09日 猫がにゃあと呼ぶからにゃあと返すにゃ
   今日もいたあの黒い猫
   猫背で看板が背負えにゃい     路地裏の自由律(俳句)
11日 何処より金木犀の香る路地 鼻の先だけあの日に戻る
11日 「好きじゃない。」本音がぽとり秋の午後 背中で語る 落ち葉踏み締め
13日 意味もなく扉を開ける冷蔵庫 鈍い灯りがボケ顔照らす     お題「冷蔵庫」
14日 もう元に戻らぬものと知りながら 言い訳ばかり夜のファミレス
17日 願い込め横線を引き名前書く あの席どうか引き当ててくれ     お題「あみだくじ」
19日 しわしわの蜻蛉よ何処へ落ちていく お前はオマエのままでいたのか     お題「蜻蛉(とんぼ)」
22日 電池切れ役目を終えた電子辞書 きみにもらったシールが残る     お題「辞書」
23日 時来たり会議を仕切る卓上に娘がくれたコーヒーカップ
25日 ハレの日のために寝かせた「とっておき」コルクが砕け開かずのワイン     お題「ワイン」
29日 名ばかりの平らかならぬ日々を生く 一日一歩 ただ進み行く     お題「平日」
31日 降り出した雨に打たれて帰り道 きみの姿を探すふりして

なんだかなぁ な日々