mame3zok雑記

i'm just a drummer. i'm just a rider. i love dogs. i love the greatest japanese rock band SPITZ!

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 中の娘が小生意気にもバンドに興味があるらしく、ギターを見せてくれ触らせてくれとせがむので、押入れの奥から引っ張り出した。自分が、今の上の娘と同じ歳の時に小遣いを貯めて貯めてまた貯めてやっとの思いで買った、YAMAHA SG700 cheryy sunburst。何年かぶりにケースを開けてみた。弦は切れ、埃まみれ。ジャックは壊れたまま。ピックガードがちょっと反ってる。ピックアップ切り替えスイッチのノブが、動かした拍子にポロリと取れた。ねじの部分がパックリ割れている。プラスチック部品の劣化が進んでいる。真っ白だったバインディングも黄ばんでいる。金属部品もクロームメッキがくすみ、錆が出かかっている。クレ556とフィンガーイーズでゴシゴシきれいにして、弦も全部新品に張り替えた。
 自分の青き時代にこのギターを抱えて、喜んだり悲しんだり恥かいたり怒ったりした数限りない思い出が甦ってくる。高2の文化祭が初舞台だった。KISSの「Rock'n Roll All Nite」やPeter Framptonの「Show Me the Way」を演った。学校帰りにベースの奴の自転車で2ケツしてよくスタジオへ通ったもんなぁ。受験の時も気分転換と称してよく弾いていた。大学に入ってすぐ組んだバンドでの気負いとプライド、やがて焦りと挫折。先輩との出会い。努力、達成感、そしてまた挫折。確かに自分は大学1年のバレンタインデーの前日まではギタリストだった。ドラムスが自分のメインになっても、ギターを忘れる日はなかった。
 教えてやったドレミファソラシドを、娘がぽつりぽつりと弾いては悦に入っている。「どうだ、上手いだろう」みたいな顔でにこにこしている。「バンドやると成績下がるぞぉ。」と言うと「ま〜た同じこと言ってる。パパだってバンドやってたくせにぃ。」と台詞だけは憎たらしいが言葉にトゲがない。反抗期がきつかった子が、いつの間にこんなに穏やかに笑うようになったんだろう。