7th album「インディゴ地平線」track 2(1996年)
次女の英検受験で送り迎えをした。会場が偶然にも自分の母校で、何年ぶりかというぐらい久しぶりにキャンパスに足を踏み入れた。試験を待つ間、校舎の片隅、学食の扉、休講の掲示板に、過ぎ去った蒼い日々のカケラを拾って歩いた。学食の地下の懐かしき部室を訪れた。この鉄の扉の向こうに自分の全てが詰まっている。思わず昔のようにノックしていた。返事は無かった。ドアノブに手をかけた。鍵がかかっていた。取り返しのつかない年月に拒絶されたよう感じた。廊下には他のサークルの下手糞なベースとドラムの轟音が虚しく響いていた。外に出て見上げた空は、6月とは思えないほど澄んでいた。約束したあの日と同じ青だった。
名盤「インディゴ地平線」の軽快なオープニング「花泥棒」に繋がっているような、生ピアノで始まる爽やかなポップロック。女の子のちょっとした言葉や仕草に一喜一憂する男の懸命な心情が綴られた(ようにぼくには解釈できる)歌詞が切ない。素朴なハープソロから一気に展開する部分が泣ける。どうもぼくはキーがAの曲に感じやすい。
○ my drumming memo
歯切れの良い8ビートをびしっと決める。音抜けの良いタムがオカズのポイント。チューニングが難しい。