2nd album「名前をつけてやる」track 6(1991年)
朝から晩まで、そして夜中まで蝉時雨が聞こえる。空調が入った職場の部屋にも、寝室にも、通勤の閉め切った車の中にまで。
夏っぽい入道雲が空のそこここに積み重なっている。こんな日は仕事を全部放り出して水辺のビーチパラソルの陰で寝そべっていたいもんだ。
涼しげな鈴とコーラスかフェイザーのしっかり効いたギターが印象的なミディアムテンポの抒情詩。近所の市民プールのような、出校日の学校のプールのような、セピア色の思い出の夏。夏雲ではなく「夏蜘蛛」なのがいかにも正宗らしい。