6th album「ハチミツ」track 11(1995年)
毎朝通勤で使う抜け道は大きな公園の中を通っている。緑のトンネルを抜けて朝の光に洗われるようで、こんなに天気の良い土曜日なのに出勤、尚且つ仕事がきつい土曜日の勤務ではあるけど、気を取り直して職場へと向かう今朝なのであった。
伸びやかなマサムネの声、叙情的な歌詞、テツヤのGS風ソロが、崎ちゃんとたむらーのスピッツならではのタイトなバッキングにうまく溶け込んでいる。70年代フォークのテイストをまぶした清々しく軽快なナンバー、と思いきや、エンディングの16小節+4小節でいきなりハーフビートで壮麗に展開し、煌びやかな余韻を残したまま、すっと幕を引く、というアレンジは秀逸。十代の頃の日記のようなアルバム「ハチミツ」のラストの曲として、その位置は不動だと思う。
○my drumming memo
最後の20小節以外は、ボーカルを前面に押し出すべくバッキングに徹するオーソドックスな8ビート。エンディングのハーフビート部は、フィルインに気をとられすぎぬよう、ベースと息を合わせ、スネアのオープンリムショットを確実にキメる必要がある。