2000-02-06 雨 trifles dog 休日出勤だった。冷たい雨だった。空は、自分の吐き出す煙と同じ色をしていた。退屈だった。苛立っていた。喉が不思議と渇いていた。傘を放り出した。雨粒は少しも口に入らず、天の哀しみだけが顔を濡らした。 犬が去って一週間。犬の事をわざと考えないようにしている自分に気付く。家族も同じような感じ。何だかんだと皆それぞれ理由をつけては、ムートンの敷物の上でごろごろしている。そして各自で感傷に浸っている。