mame3zok雑記

i'm just a drummer. i'm just a rider. i love dogs. i love the greatest japanese rock band SPITZ!

カメムシ撃墜

夜、娘の部屋にカメムシが出現した!と家中がパニックになった。たったの一匹だが、これはヤバい。ヤツを下手に刺激すると、あの強烈な悪臭が、娘の部屋どころか家中に充満してしまう。娘たちも嫁も完全に尻込みしている。ここは『ぱぱの存在感』を誇示する絶好のチャンスだ。
が、過去の戦歴は2戦2敗である。宿のコップに潜んでいたのを熱湯で処分しようとしたら、ヤツは断末魔と共にありったけの毒ガスを放出しやがって、しばらく気分が悪くて動けなかった。合宿所では掃除機で吸ってみたら、その掃除機自体の排気が甚大なる二次被害を拡大する事となった。大勢の仲間から責任を追及され、最大の被害者なのに主犯扱いされ吊るし上げられた。
今回こそは負けるわけにはいかない。
早速ググってみた。某巨大掲示板にいろいろ実践例が報告されていたが、その中の『パーツクリーナー処理』を選択。冷却と有機溶剤の浸透の相乗効果で、一瞬で勝負がつく、との触れ込みを信じる事に。
ターゲットは蛍光灯のすぐそばの天井にしがみ付いていた。結構でかい。電灯の笠の奥に居るので、つついて紙袋等に落とせるような位置ではない。仕方なくダンボールで周囲を少しずつ包囲し、パーツクリーナーの缶にノズルパイプを装着し、狙いを定めた。ホームセンターで安売りしてたパークリである。果たして大丈夫か。
心の迷い。いきなり飛び立たれたら?放屁しながらこっちに向かって飛んできたら?
が、スナイパーの迷いは死を意味する。心を研ぎ澄ませ、引き金に全神経を集中する。

Fire!

数秒の噴霧で、ターゲットは完全に沈黙。天井にしがみ付いたまま、凍り付き、有機溶剤が浸透し、一瞬にして勝負はついた。敵は放屁を準備する余裕も無く絶命した。あっけなく片付いた。

戒厳令は解除、使用済み割り箸で摘み、そのままトイレに流した。部屋の残り香もほとんど無く、パークリの偉大さと、本来の用途とは違った使い方に感心した。バイク用に買ってあった用品がこんなところで役に立つとは!