mame3zok雑記

i'm just a drummer. i'm just a rider. i love dogs. i love the greatest japanese rock band SPITZ!

嗚呼

コンタクトレンズを紛失してしまった。思えば長い付き合いであった。酸素透過性のハードレンズで、目医者には怒られるかもしれんが、かれこれ10年は使い続けていたものだった。とうの昔に寿命は来ていたはずなので仕方なしに諦める事とした。今までも幾度となく失くし、その度に不死鳥のように見つけ続けてきたのだが、コンタクト歴ン十年、初めての「諦め」である。
ケースを探すのが面倒臭くて茶碗に入れておいて、それを忘れて水だと思い窓から投げ捨て、屋根瓦の上を這いつくばって探したこともあった。ズレた襟巻きを直そうとして目に当たり、ぶんぶん車が行き交う夕暮れの大通りの交差点の真ん中にバイクを停めて這いつくばって探したこともあった。練習中にスティックが目に当たり(どんな奏法じゃ!?)バンドのメンバーのみならず合宿中の先輩方の手助けも得てギターアンプのスピーカーボックスの中から見つけてもらった事もあった。洗面台の排水口をこじ開けたこと数回。吸い込む瞬間の「チリッ」という音を手掛かりに掃除機の綿埃の中からつまみ出した事もある。『落としても必ず見つける!』これが今までの自分の主義であり誇りであった。
ところが昨夜のこと。子供がバイトから帰る頃、あの激しい雷雨。濡れては困るだろうと、一旦は床に入っていた寝ぼけまなこにコンタクトをねじ込み車を出した。散々待った挙句、すれ違って子供は帰宅したとの連絡に呆れ、帰ってコンタクトを外してさあケースに仕舞おうとして、遠用の右がないのに気付いた。恥ずかしい話しだが寄る年波には勝てず、その10年ぐらい前に作った方が度が強いので「運転・ゴルフ用」、それでは近くが見えにくくなってきてしまい数年前に度の弱い物を「デスクワーク・読書用」として作り、状況に応じて遠近を使い分けていたのだ。何を寝惚けていたのか、昨夜は「近用」で雨の中を運転してしまったのだが、ひとつのケースに二組収めていたため、慌てて近用の右と遠用の右を同時にケースから出したのに気付かず、濯ぐ時に流してしまっていたらしい。
流してすぐなら排水口をこじ開けてでも見つけられただろう。だが今回は、流したことに気付かず、手を洗い歯を磨きザーザー流した後だったのでどうする事も出来なかった。
何かと出費の多い昨今ではあるが、老い行く目の健康を考え、新調するという苦渋の決断を下した次第。明日の人間ドックで目の細かい検査もする予定なので、どうせ作り変えるよう言われるだろうしな。