これも前述のチャクラと一緒に偶然見つけて手に入れたもの（チャクラとは１８０°方向が違うけど！）。あの超絶ソロギタリスト押尾コータローの師匠である中川イサトの1977年のアルバム「１３１０」。美しいソロギターの小品群は、クラシック風、ブルース、ラグタイム、カントリー調と幅広く、ギター２本の曲とか、バンジョーが入ったもの、バンド編成のものもあるけど、ギター１本だけでここまで情感豊かな世界を表現出来る技術には改めて敬服する。押尾のオープンチューニングやピッキングハーモニクスも、やっぱイサト仕込みなんだということがよくわかる。あれから四半世紀以上が過ぎ、テクでも売り上げでも、とうに弟子に追い抜かれてしまったけれど、時を経ても、胸打つものは尚胸打ち、響くものは尚響き、いつの間にか昔と同じ安らぎを得ている事に気付く。
その昔、「山」という悪友に触発され、テープを貰って必死に練習した曲たち。そう、奴は当時Ｄ−２８とＤ−４２を所有していたのだ！学生の分際で！ 奴の獣臭いアパートに上がり込んでは夜が更けるのも忘れて二人で弾きまくっていた、ってか教えてもらう方が圧倒的に多かったけど。当時コピーするのが面倒で、思い切って買った「ミスター・ギターマン」１・２巻が本棚の奥に眠っていたので、引っ張り出してみた。これらも既に絶版だろう。ちょっくら練習しようかな。
