mame3zok雑記

i'm just a drummer. i'm just a rider. i love dogs. i love the greatest japanese rock band SPITZ!

仕事帰りにいつもの楽器屋にちょいと練習に。
会計を済ませ、スタジオの出入り口で腰を下ろしてブーツに足をねじ込んでると、普段と様子が違う。おばちゃんの足元が寂しい。
花が、仏花が供えてある。
いつもだったら、おばちゃんの足元には電気ストーブと毛布、そしてその上に「店長」というあだ名の三毛猫が丸まって居たのだが。
掲示板には「ありがとう」というタイトルの、お店のブログのプリントアウト。カウンターの後ろには遺影が。
訊くと、おばちゃんは薄っすら涙を浮かべながら、亡くなった時の様子とか話してくれた。
自分が初めてあの店に行った頃は丸々としていて、梁に跳び乗って、監視カメラみたいに並んだ楽器やお客を見下ろしていた。が寄る年波には勝てぬのか、ここんとこ痩せて毛並みも荒れて気になっていた。前回の練習でヨロヨロと楽器の間を歩いてたのを見たのが最後だった。客に媚びない、毅然としたいい猫だった。
これからも天国から、おばちゃんとお店と、集まるお客さんたちを見守ってくれるんだろう。
生きとし生けるもの、必ず死を迎える。世の中、生と死はあまりにも日常の事で、自分と直接関係がなければ文字通り他人事。だが、自分と何らか繋がりがある生と死は、限りなく重たい。誰だってそうなんだろうけど。