まだ腰が痛くて、服の脱ぎ着や風呂の出入りにも普段の3倍以上の時間と手間がかかる。湯舟に浸かってるうちは最高なのだが。ゆるりゆるりと湯から上がり、脱衣場に一歩足を踏み出した瞬間、
「つるりッ」
足が滑り、洗濯物の籠に倒れこんだ。一瞬何が起こったのか全く判らなかった。
腰は何とか本能的に庇ったが、浴室の扉に足を思いっきり挟んでいる。籐の洗濯籠はぶっ潰れている。よく見ると挟んだ所の皮が剥けて流血している。たまったもんじゃない。扉の立てつけも駄目になってるし。
足ふきマットが滑ったみたい。変な歩き方で、床とマットの間の低μに咄嗟の対応ができなかった。しかし腰への追加ダメージが回避できたのは幸運以外の何物でも無かろう。嗚呼。