mame3zok雑記

i'm just a drummer. i'm just a rider. i love dogs. i love the greatest japanese rock band SPITZ!

鉄分不足?

これに行ってきたのだが。
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大昔、自分は鉄道少年だった。中学の頃まではTMS「鉄道模型趣味」を毎月欠かさず購読していた。色々と集め、造っては壊し、分解しては組み上げ、畳に寝そべっては走る車両を眺め悦に入る、絵に描いたような鉄ヲタだった。
が、高校に入り、部活で駆けずり回り、バンド活動に目覚め、女の子に告っては振られ・・・という日々、鉄分は急激に薄まって行った。でも時々ふと淋しくなると、先頭車両にさりげなくかじりついたり、タブレット交換の様子を観察したり、幹線駅へ出掛けて貨車の入れ換えを眺めたり、特急の通過を待ち受けたりはしていた。TMSも立ち読みしたり、気が向いたら買ったりしてた。
大学に入って以来、鉄道のことはほとんど頭から消えていた。ただ、卒業、就職、結婚と、引越しの度に、ダンボールに詰めた車両やレールの箱、TMSの箱、ジャンク部品の箱はそのまま持って来ている。
で、今年度、配置転換でちょっと鉄分の濃い人たちと懇意になり、まあ、肩慣らしに、と出掛ける事にしたのがこの「鉄道模型展」だった。彼らとは日程が合わないので、嫁をデパートだからと誘き出した。わくわくしていた。模型やレイアウトを実際に見せて昔話をしながら「こんな風に家の中でもできたらいいなぁ」なんて嫁に夢を語れたら、と思っていたのだ。
が、会場に近付くと、その雰囲気に完全に気圧された。嫁は完全に引いてしまっている。「一緒に入ろう」なんて言える雰囲気じゃない。それに自分も何か違和感を感じている。KTM天賞堂、KATO、TOMIXなど、旧友に久し振りに会えたぐらい懐かしいはずなのに、何かが違う。嫁にはとりあえず独りで服とか靴とか見に行かせ、自分も独りで入場券を買い、中に入った。
違和感は更に強まった。会場は大賑わい。確かによく造ってある。賑やかに走っている。各メーカー自慢の展示、晴れ舞台なのだから。N700系から地方路面電車まで、大都会から田舎まで、Zゲージから一番ゲージまで、よく揃っていた。正に鉄ヲタのワンダーランドだ。
が、何故?何故自分がときめいていない?その理由がよくわからない。
結局、写真も一枚も撮らず、即売コーナーでも何も買わずに出てきた。
ブランクが長過ぎたのか。自分が変わってしまったのか。
同窓会で初恋の人と久し振りに会ってガッカリするって、こんな感じなのかな?