犬小屋大掃除 ＆ リビング床拭き ＆ 買物 ＆ 大根の鰹炊き。
冬大根（大）２本で１００円。瑞々しい上物であった。約2cm厚に輪切りし、出来るだけ厚く皮を剥く。今回は面取りもしてみる。面取りしたカスが勿体無く、摘み食いするが思わず旨い。醤油も何もかけず、まな板から指で拾い食い。天からの恵みの雨を大地が研ぎ澄まし、その地下水を溢れんばかりに貯えた細胞一粒一粒を味わう。甘味の中の僅かな辛味。１本半で大根は大鍋一杯になる。本当は米の磨ぎ汁で下茹でするのだが、飯を炊くタイミングではなかったので、生米を一掴み放り込み、水から茹でる。弱火にかけ、そのまま犬の散歩にのんびり出る。小一時間で半透明になる。笊(ざる)に上げ、清水で濯ぐ。笊に残った米粒も摘み食い。仄かな大根の香りと甘味が米本来の甘さと相俟ってこれまた旨い。ここで一寸手抜き。不本意ながら今日は鰹風味調味料を使う。鰹節を削って出汁を取るべきなのだが。濯いだ大根に出汁をひたひたに張り、醤油と味醂、酒で上品に味を調え、クッキングペーパーで紙蓋をし、ことこと弱火で炊く。味が沁みるまで待つのが辛い。明日、明後日の晩酌が待ち遠しい。それまでに嫁子供に食い尽くされぬことを祈る。中山美穂の云う通り「鍋底大根」が一番旨い。ファンの方なら一番搾りを飲りつつＮＥＣの液晶モデルでネット散策なんぞしながら食うのだろうか。指をこんな風にして。
